活動実績
「農作物（さくらんぼ）セキュリティシステム」フィールドテスト実施について
～MEMS技術（注１）により低コスト・高品質のシステムを実現～
昨今、各地で多発している農作物の農園、倉庫からの盗難に対する対策として、東北地域等の関係者が共同でセンサと無線通信とを組み合わせた低コストのセキュリティシステムの開発プロジェクトを進めております。このたびフィールドテストを実施することとしましたのでお知らせいたします。
記
実施日時 平成19年6月25日（月）～6月29日（金）場所 山形県西村山郡河北町内 さくらんぼ農園
内容 今回開発した機器を用いたさくらんぼ農園におけるフィールドテストを行い、セキュリティシステムの有効性の評価を行う。
＜背景＞
本プロジェクトは東北経済産業局等を中心に東北地域で推進している産業クラスター計画「TOHOKUものづくりコリドー」（注２）の取り組みのひとつとして進めているものでセンサシステムの構築は株式会社日立プラントテクノロジー、セキュリティ管理を東北綜合警備保障株式会社、プロジェクトのコーディネートを東北大学等が参加するＭＥＭＳパークコンソーシアム（注３）が受け持ち、東北農政局、山形県はじめ、ＪＡさがえ西村山、現地農場関係者の協力を得て実施するものです。 本セキュリティシステムは、極小センサ素子として注目されているＭＥＭＳ技術を利用したセンサと、無線通信技術を組み合わせることにより、一度に広範囲のセンサ網を構築できるメリットがあります。大規模なインフラの整備が必要なく、低コストでかつ高品質のセキュリティシステムが実現でき幅広く適用可能です。 報道関係者の皆様に是非取材戴きたく御案内申し上げます。
【取材に関するお願い】
本件取材いただく場合は事前に下記連絡先へ御登録のうえ、当日は現地までお越し下さい。詳細については、ご連絡をいただいた際にお伝えいたします。
本件に関わる連絡先
東北大学 産学官連携推進本部
（MEMSパークコンソーシアム 事業化コーディネータ）担当： 戸津
電話022-795-3227 Fax 022-795-4145
電子メール totsu@mems.mech.tohoku.ac.jp
セキュリティシステムフィールドテスト概要
- 実施日時
- 平成19年6月25日（月）～6月29日（金）
- 場所
- 山形県西村山郡河北町内 さくらんぼ農園
- 内容
- 開発機器を用いたさくらんぼ農園におけるフィールドテスト
25日 午後 システム設置作業
25日 夕方～夜 機材調整、東北綜合警備保障への通報テスト
26日～29日 連続運用テスト
（注１）
「ＭＥＭＳ」微小電気機械システム（Micro Electro Mechanical Systems）
明確な定義は無いが一般的には半導体微細加工技術を駆使して機械部品と電子回路を集積したミクロンレベルの構造を持つものを指し、代表的な応用製品としては自動車用の加速度センサ、プロジェクト用マイクロミラー、カメラの手ぶれ防止用角速度センサなどがある。自動車、電機、精密機器、化学、医薬関係など次世代の産業基盤技術として世界的に注目されており、半導体やディスプレイに続く第３の波とも言わている。東北大学工学研究科 江刺教授が世界的な権威。
（注２）
「TOHOKUものづくりコリドー」（東北地域産業クラスター第Ⅱ期計画）
新事業創出などのポテンシャルが高い産業集積地域を中心に、東北地域でイノベーションを創出する可能性の高い７つの重点分野（ＭＥＭＳ技術、半導体製造装置関連、自動車関連部材等、ＩＴ分野 等）を対象として産学官ネットワークを形成し、技術分野、地域の緊密な連携から東北全体がイノベーティブな活力のある地域となることを目指すプロジェクト。「ものづくりコリドー（回廊）」の形成を目標に東北経済産業局をはじめ各自治体、関係機関が連携し、推進組織である（株）インテリジェントコスモス研究機構や東北各地域の連携拠点組織等が活動している。
WEB ： http://www.tohoku.meti.go.jp/sanclu/top/index.htm
（注３）
「ＭＥＭＳパークコンソーシアム」
ＭＥＭＳ分野において、国内外有数の研究機関・企業とのネットワークを有する東北大学をはじめ、宮城県、仙台市、東北経済連合会、産業技術総合研究所、日本政策投資銀行、東北インキュベーションファンド等との連携のもと、平成１６年１０月設立された団体（代表：東北大学工学研究科 江刺正喜教授）。現在１００社以上の企業が会員となる我が国最大のＭＥＭＳ団体。情報提供、人材育成から事業化コーディネートなどＭＥＭＳ関連分野の各種支援活動を進めている。